和歌山における交通事故の傾向は? 対応は弁護士に任せるべき理由

2024年10月03日
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和歌山における交通事故の傾向は? 対応は弁護士に任せるべき理由

和歌山県警が公表している交通事故概況に関する資料によると、令和5年中に和歌山県内で発生した交通事故の件数は、1355件でした。交通事故件数は、年々減少傾向にありますが、それでも毎年一定数の事故が発生していることがわかります。

交通事故の被害にあった場合、被害者自身で保険会社の対応や示談交渉を行わなければならないため、負担に感じる方も少なくありません。そのような場合には、弁護士に依頼することをご検討ください。ご負担を軽減することができるのはもちろんのこと、適切な補償を受けられる可能性も高まります。

和歌山市内で発生した交通事故に関しては、交通事故に強い和歌山市内の弁護士に依頼するのがおすすめです。今回は、和歌山県内の交通事故の傾向と交通事故の対応を弁護士に任せるべき理由について、ベリーベスト法律事務所 和歌山オフィスの弁護士が解説します。


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1、和歌山県下における交通事故の傾向

和歌山県警が公表している交通事故概況に関する資料をもとに、和歌山県下における交通事故の傾向をみていきます。

  1. (1)交通事故件数

    過去5年間でみると、交通事故件数は年々減少傾向にありますが、死者数はほぼ横ばいとなっています。

    • 令和5年:1355件(傷者数1588人、死者数31人)
    • 令和4年:1389件(傷者数1649人、死者数24人)
    • 令和3年:1419件(傷者数1651人、死者数31人)
    • 令和2年:1585件(傷者数1851人、死者数18人)
    • 令和元年:1859件(傷者数2208人、死者数33人)
  2. (2)交通事故原因

    ① 死亡事故
    令和5年の和歌山県内における死亡事故の原因内訳です。不注意から発生した事故が中心であることがわかります。

    • 前方不注意:7件(23%)
    • 安全不確認(前方、左右):5件(16%)
    • ハンドル操作不適:4件(13%)
    • その他:15件(48%)


    ② 全事故
    令和5年の和歌山県内における全事故の原因内訳です。安全確認や注視の重要性を改めて感じる結果といえます。

    • 安全不確認(前方、左右):442件(33%)
    • 前方不注意:280件(21%)
    • 動静不注視:182件(13%)
    • 安全不確認(後方):147件(11%)
    • ブレーキ操作不適:69件(5%)
    • 指定場所一時不停止等:53件(4%)
    • 信号無視:47件(3%)
    • 横断歩行者妨害等:26件(2%)
    • 安全速度:21件(2%)
    • その他:88件(6%)
  3. (3)市町村別の交通事故発生状況

    和歌山県警察が公表している「交通年鑑 令和4年版」によると、令和4年に和歌山県内で発生した交通事故の発生地、上位5市町村は次のとおりです。
    和歌山市内が圧倒的に多いことがわかります。

    • 和歌山市:628件
    • 岩出市:123件
    • 田辺市:109件
    • 橋本市:95件
    • 紀の川市:90件

2、交通事故被害者が請求できる損害賠償金の内容

交通事故被害者が請求できる損害賠償金は、状況に応じて異なります。どのような種類があり、どのようなケースで請求ができるのかを解説します。

  1. (1)積極損害|事故により支払いを余儀なくされた費用

    積極損害とは、交通事故が起こらなければ出費しなかったはずの費用をいいます。交通事故により積極的に財産を失わざるを得なくなったことから「積極損害」と呼ばれています。

    積極損害にあたるものとしては、主に次のような費用です。

    ① 治療費
    交通事故により生じた治療費については、必要かつ相当な範囲の実費全額が損害として認められます。治療費には、診察料、手術費用、投薬料、応急手当費用などが含まれます。

    ② 通院交通費
    通院のために必要になった交通費についても、交通事故の損害として認められます。

    公共交通機関を利用した場合には、運賃相当額が損害になります。また、自家用車を利用した場合には、一般的にガソリン代(1kmあたり15円)が損害として認められます。

    ③ 入院雑費
    入院中に必要になった日用品の購入費用についても、交通事故の損害として認められます。実務では、1日あたり1500円という形で認められることが多いです。

    ④ 付添看護費
    被害者の通院に家族の付き添いが必要になった場合には、付添看護費という損害が認められます。ヘルパーなどの専門家が付き添いをした場合には実費全額が、家族が付き添いをした場合には入院1日につき6500円、通院1日につき3300円です。
  2. (2)消極損害|事故にあわなければ将来得られたはずの利益

    消極損害とは、交通事故にあわなければ本来得られたであろう利益のことをいいます。

    ① 休業損害
    怪我の治療のために入院や通院を余儀なくされ、仕事を休んだり、早退・遅刻したりした場合の、収入の減少分を補填するのが休業損害です。

    なお、休業損害というと会社員など収入を得ている人のみが対象になると思われがちですが、専業主婦(主夫)や学生(収入を得ている場合等)なども休業損害を請求することができます

    ② 逸失利益
    逸失利益とは、交通事故がなければ将来得られたであろう収入などの利益をいいます。
    交通事故の逸失利益の種類は、後遺障害が生じた場合の「後遺障害逸失利益」と被害者が死亡した場合の「死亡逸失利益」の2つです。
  3. (3)精神的損害|慰謝料

    精神的損害とは、交通事故によって被害者が受けた精神的苦痛に対して支払われる賠償金です。交通事故における慰謝料は3種類あります。

    ① 入通院慰謝料(傷害慰謝料)
    入通院慰謝料とは、交通事故で怪我を負ったことによる精神的苦痛に対して支払われる賠償金です。入通院慰謝料は、入通院期間や入通院日数を基準に算定するのが一般的です。

    ② 後遺障害慰謝料
    後遺障害慰謝料とは、後遺障害が生じたことによる精神的苦痛に対して支払われる賠償金です。

    交通事故による後遺障害は、後遺障害等級認定の申請をすることで、症状に応じた1~14級までの等級認定を受けることができます。後遺障害慰謝料は、認定された等級に応じて相場が決められています

    ③ 死亡慰謝料
    死亡慰謝料とは、交通事故の被害者が亡くなったことによる精神的苦痛に対して支払われる賠償金です。死亡慰謝料は、被害者の相続人である遺族が請求します。
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3、弁護士へ事故の対応を依頼すべき理由

交通事故の被害にあった場合に弁護士に依頼することで、さまざまなメリットがあります。

  1. (1)慰謝料が増額できる可能性がある

    交通事故の慰謝料の算定基準は、3種類あります。

    • 自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)基準
    • 任意保険基準
    • 裁判所基準(弁護士基準)


    このうち、もっとも慰謝料額が高額になる算定基準は裁判所基準です。しかし、裁判所基準を用いて保険会社と示談交渉ができるのは、弁護士に依頼した場合に限られます。
    そのため、弁護士に依頼をすることで慰謝料額の増額が期待できます。

  2. (2)保険会社との対応を任せることができる

    交通事故の治療を続けながら保険会社との交渉をするのは、被害者にとって大きな負担です。
    保険会社の担当者は、日常的に交通事故の事案を取り扱っているため、情報量や交渉力において、被害者は不利になるでしょう。したがって、個人で保険会社と交渉をすると、満足できない条件で示談交渉がまとまってしまうリスクもあります。

    しかし、交通事故対応について知見が豊富な弁護士に依頼すれば保険会社との対応をすべて任せられるので、負担を大幅に軽減しながら、適切な条件で交渉することができるでしょう。

  3. (3)適正な後遺障害等級認定を受けられる

    交通事故による怪我の治療を続けても、症状がこれ以上改善しない状態を「症状固定」といいます。

    症状固定時になお残存している症状については、後遺障害等級申請をすることで、具体的な症状に応じた後遺障害等級認定が受けられる可能性があります。

    弁護士に依頼すると後遺障害等級申請の手続きのサポートが受けられるため、適正な後遺障害等級認定を受けられる可能性が高くなります。
    認定された等級により後遺障害慰謝料や後遺障害逸失利益の金額が大きく変わるため、適正な後遺障害等級認定を受けることは非常に重要なポイントです。

4、和歌山市内で交通事故対応の経験豊富な弁護士の探し方

和解山市内でいわゆる「交通事故対応に強い弁護士」を探すために抑えておきたいポイントは、3つあります。

  1. (1)交通事故事案の実績が豊富であること

    交通事故の対応を依頼するのは、弁護士であれば誰でもよいというわけではありません。弁護士によって得意分野は異なりますので、交通事故対応の経験豊富な弁護士を探すことが重要です。

    交通事故対応に強いかどうかは、これまでの交通事故事案の実績や経験の数がひとつの指標になります。ホームページ上で交通事故事案の解決実績などを掲載している法律事務所が多いため、まずはホームページを確認してみるとよいでしょう。

    ベリーベスト法律事務所では、「交通事故専門チーム」を編成し、交通事故対応に強い経験豊富な弁護士・スタッフが連携してお客さまの事案に対応しています。和歌山市内で交通事故対応に強い弁護士をお探しの方は、ベリーベスト法律事務所 和歌山オフィスまでご相談ください。

  2. (2)明朗会計であること

    弁護士に依頼しようと思っても「高額な弁護士費用を請求されないか心配」など費用面での不安から、弁護士への相談をためらう方も少なくありません。

    弁護士に相談・依頼するのが初めてという方も多いため、費用面の不安を解消するには、明朗会計な弁護士事務所を選ぶことが大切です。相談時にきちんと費用についての説明をしてくれる弁護士であれば、費用倒れになる心配はありません。

    ベリーベスト法律事務所では、ホームページ上で交通事故事案に関する弁護士費用をわかりやすく掲載していますので、まずはそちらをご確認ください。


    また、実際に相談にお越しいただいた際には、弁護士から丁寧にわかりやすく料金の説明しております。どうぞ安心してご相談にお越しください。

  3. (3)親身になって対応してくれること

    弁護士に交通事故の依頼をしたとしても、それで終わりというわけではありません。

    弁護士が事件処理を進めるにあたっては、ご本人との打ち合わせも必要となるため、円滑なコミュニケーションが取れない弁護士の場合、打ち合わせがスムーズに進まない可能性があります。そのため、弁護士を選ぶ際には、親身になって対応してくれる弁護士を選ぶことが大切です。

    ベリーベスト法律事務所 和歌山オフィスでは、お客さまに寄り添い、問題解決に向けて全力でサポートしますので、まずは当事務所までご相談ください。

5、まとめ

和歌山市は、和歌山県内において交通事故がもっとも多く発生している地域です。交通事故の被害にあってしまった場合、被害者個人で対応するのは簡単ではなく、満足いく補償を受けられないこともあります。そのため、お早めに弁護士に相談することをおすすめします。

和歌山市およびその周辺市町村で交通事故の被害にあってお困りの方は、ベリーベスト法律事務所 和歌山オフィスまでお気軽にご相談ください。

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています